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子供にゲームをやめさせたい?本とゲーム、コンテンツとは一体なんだろう

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ゲーム障害だかゲーム依存症だかが昨今、医療・治療の対象になるんだかとか、なったとかがテレビでやっていた記憶があります。

自分は自他共に認めるゲーマーなので、久々にゲームの話しがしてみたくなりました。正しく言うと元ゲーマーだけど。

ゲームにハマる、のめり込んでしまう理由は個人によって様々ですが、自分はやっぱり「全能感を感じたい」というところにあるんじゃないかと思いますね。大人になって旅行やら美味しいものを食べたりやら、お金を使うことで満足感を得られるようになりましたが、学生の頃は「お金を使うなんてとんでもない!」という環境にあったので、ゲームが最もコスパが良い趣味でしたね。年に一回、デニーズに行くのが心からの楽しみでしたから。

なんせゲームは6600円程出せば、長期間、世界の救世主になれるんですから、こんなにお得な話はありません。

もちろん親とかに旅行に行こうよとか買い物に行こうとか誘われましたが、施される全能感よりも自発的に行う全能感のほうが勝っていましたね。

自分は6歳の時にゲームを始め、41歳でほぼゲーム卒業しました。ただ18歳から27歳くらいまでの間は、学校&仕事が忙しくてしていませんでした。

でもゲームもあながち悪い趣味じゃないと思うんですよ。体感レベルですが、ゲームを自由にやっていた友達と、ゲーム禁止にされていた友達、どちらかと言えば前者の方が頭がいい人が多い気がするんです。

ゲームをやったことがある人なら分かると思いますが、50種類以上のアイテムを携えてそれらを管理、マネージしながらゴール達成を目指すのは、人として並大抵の作業ではないと思います。

結局ゲームが原因なんじゃなくて、本人が愛と全能感を感じられるかなんじゃないでしょうか。

古代ローマの時代でも、書物というものが出てきた時に、活字を読むなんてバカがすることだ!人と直接話してこそ知性だ!みたいなことになりましたよね。

そもそもゲームというのは、SQLコマンドを手元のコントローラーで作成して、サーバーなり据え置き機なりに送信しているだけのことなんだなあと30代後半の時に気付きましたよ。

なのでゲームをやめさせたくば、SQLコマンドとはなんぞやと学習させてあげる事と、全能感を与えることではないでしょうか。

そもそもコンテンツとは一体…?

コンテンツとは、自身の階級を上げるために必要そうな情報を、娯楽の中から抽出し続ける作業である、と誰かが言っていました。

なのでゲームに関わらず、なんでもいいのです。漫画でも映画でも地上波のテレビバラエティ番組でもドラマにハマってもアイドルにハマってもなんでもかんでもいいのです。まっとうな頭があれば、いずれそのコンテンツに飽きるときが来ます。情報量の少なさに気付くときが来ます。

重要なのは、それらの「低俗とみなされているコンテンツ」で土台となるハシゴを作る時間が大量にないと、情報量の多いコンテンツに移行できないということです。

自分はゲーム卒業後、完全に趣味は読書になっています。ゲームの情報量の低さに薄々気付いたからです。厳密に言うと30歳の時から本は読み始めました。

驚いたのは、読書が趣味と公言すると怒り出す人がいるということです。

「はいはい、頭良いアピール乙ww」「本が読める時間があるなんていいご身分ですねぇww」などなど。こういう気持ち、読書を始める前の自分ならすこし分かった気がします。本を読むことはアカデミックなことである、学術的なことであるという意識がやはり今も社会には浸透していると思います。

年間で30冊以上読む事を目標にしていました。しかし今は別に何冊読もうとか決めていません。だって冊数を決めるってことは、その冊数を他者へのアピール材料に使いたいという思惑が見え隠れするじゃないですか。

いや、最近読んだ下記の本に、本を読むって事は全くもってアカデミックなことではないって書いてあったんです。

読書ってフレグランスを楽しむことに似てるなと考えました。フレグランスって、リラックスしたい気分だから線香みたいなやつに火を灯しますよね。

読書も同じで、ただなんとなく知りたい気分になったから読むだけなんですよ。

フレグランスを嗅いだ本数を自慢する人なんてあんまりいないじゃないですか。だから読んだ冊数をひけらかすのも意味の無いことだと思いますよ。

フレグランスって、まだ取っておきたいなって思ったら、液体から取り出してビンに蓋を閉めるじゃないですか。

本も、気分が満たされれば途中で終わって、そこから長らく放置していても良いんですよ。本っていわゆる「待ちのメディア」です。リアルタイム性ではなく、保留を得意とするメディアです。

適当に付き合ってまいりませう。

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