いやはやこの時期、つまり年始の時期になってくると毎年、健康保険組合からスマホに電話がかかってくるのですわ。まあ実際かけてきているのは健保から委託を受けているどこぞのなんちゃら会社なのでしょうけど、かけてくる内容はと言うと、健康診断の数値が平均より少し高いからweb面談しましょうだの、健康食品を無料で自宅に送付しますとか、そんな内容なんです。
そもそも個人の健康診断の結果を、病院が健保にカーボンコピーしてる時点でどうなのかというものではありますが、右腕、左腕の骨格と肉の付き方ですらこの人類80億人のなかで同じ人はほとんどいないそうですから、臓器や脳の多様性といったらものすごいものがあるのです。
それなのに無理矢理平均値に収めようとする。全体主義の日本らしい現象ですね。
8年程前に伊藤計劃のハーモニーという小説と映画を見たことがあって、どちらも読んでる時はいまいちピンとこなかったのですが、令和の今、健保からの鬼電現象を前にして、ああこういうことなのかと妙に合点がいってしまっています。
と言うわけで本日今年初めての健保からの着信があったのですが、着信してるそのとき、スマホにボタンが3つ表示されていることに気付きました。赤、青、緑のボタンで、赤は切電、緑は電話に出るというボタンなんですが、青のボタンには「通話をスクリーニング」と表示されていました。
これは一体何だろうと調べてみたところ、スクリーニング機能とはなんと、グーグルアシスタントが代わりに電話に出てくれるという目からうろこの神機能でした!(グーグルアシスタントというのはiPhoneで言うところのsiri)
しかも、留守電みたいにただメッセージが流れるのでは無く、メッセージが流れている時、かけてきた相手が喋った声が音声認識されて、スマホの画面に文字として表示されます。さらに言うと、グーグルアシスタントが喋るメッセージを、スマホの画面からタップでリアルタイムで選択する事ができるというものでした。
正直こんなすごい機能がAndroidにあるなんて初めて知りました。一応iPhoneにもあるかも見てみましたが、現時点ではiPhoneにはまだ無いようです。でも多分、近い将来搭載されるでしょうね。
着信無視でもない、電話にでるでもない、スクリーニングという第三の選択肢。自分のようなコミュ障にとっては有り難すぎる機能を発見できました。もう今後、電話帳に載っていない人からの着信は全部これで対応します。ただスクリーニングって、日本語になじみの無いネーミングなので、これを分かりやすく名前を付けないと流行らないかもしれないですね。留守番電話とも違うしなあ。。
音声での着信は、かけた側がまずスマホに「音声認識させてから」実際の会話がスタートするのが当たり前、という社会に徐々にしていかないとならないですね!そもそも着信があったら必ず折り返さないといけないというルールなんて別に無いですし、折り返さないという事自体が1つのメッセージになってはいませんか。
さらにできることなら、電話をかけてきた人に対して自分の声をGoogle アシスタントに認識させて、それでGoogle アシスタントの声で相手に返答してもらうという超技術があればもっと嬉しいんですけどね。まあそれって普通の通話と何が違うのっていう哲学の領域になってきますが(笑)
ぶっちゃけSMSが一番便利なツールなのに、頑なにそれを活用しようとしないからこういうことになる。SNSと名前が似ているから混同してしまうのかな。まあそんな時は、電話番号をeメール化できるサービス、「もじアドレス」を使って連絡を取ってみるのも、未来の連絡手段なのではないでしょうか。はい、最後は自分の宣伝で終了です(笑)
2024年1月20日追記:
最近また自分で実験してみましたが、通話をスクリーニングする機能は電話帳に登録されてる人からの着信時には、スクリーニング開始ボタンが出ないようです。おそらく信頼している人物からの着信だから、スクリーニングする必要なしと判断されての事でしょう。
まあでもぶっちゃけ最近は、LINE以外から来た音声着信やEメールなんかは、問答無用で全て無視して問題無し!が今時の新常識となっていると思いますよ。今時の情報爆発な時代に律儀に1こ1こ対応しようものなら、あっという間に自分の生活が吹き飛んでしまいますからね。最低でもショートメール等で音声通話の時間の許諾を両者合意で行わないで始まるスマホ通話なんて、1円の価値もありませんから。
https://twitter.com/ib_kiri/status/1747507443633127652