エアコンの掃除と言ったら、カバーを開けてフィルターを取り出して、それを掃除機で吸うだけでおしまいとしている方が多いと思います。自分もその一人です。
ですが今回それ以上にももっと、中にある横に倒した黒くて回る円柱っぽいところを掃除したいなと思い、色々とネットの力とかも駆使して挑戦してみました。
まず、念のためエアコンのコンセントを抜きます。次に中を掃除するためにどかさなきゃ行けないのは、上下の気流を司るバーのようなものですね。これは一見取り外せなさそうですが、かなり曲げてもしなるので、力任せに外しても元に戻せそうだなと思ったので、思いっきり下に引いて外しました。
次に立ちはだかるのが、今度は気流を左右に振り分ける魚の背びれのようなものたちです。
これは力では取り外すことが出来なさそうでした。ですが私のエアコンは、この左右に振り分けるフィンは手動で動くものでした。なので、部屋もそんなに大きいわけじゃ無く、無用の長物だと思ったので、大きめのはさみでこいつを切って外しました。
恐らくそこそこ値がいくエアコンだと、風を左右に振り分けるやつは上下のバー同様自働になってると思いますが、こいつをどうにかこうにか取り外さないと、黒の回るところを良い感じに掃除できないので、なんとかしてみてください。
で、それらの2種類のフィンを外せたらようやく黒いところにきます。この円柱には長方形の穴が沢山空いており、この穴の中を拭きたいわけです。
ネットで調べると、フニャフニャと曲がる安物の定規に、水に濡らしたキッチンペーパーを巻き付けて押し込むと上手く中を拭くことが出来るとありました。なるほど、と。
で、早速100均へ向かったんですが、曲がるようなシロモノが置いて無く、置いてある定規はみんな硬い物ばかりでした。時代と共に商品のクオリティがアップしてるのかな。良いのやら悪いのやら。
諦めて硬いやつでも良いかなーと思ったその時、フニャフニャ定規に取って代われるような物を見つけました。それがこの「銀テケースカザール」とかいうよく分からないもの。
これは、アーティストとかプロレス観戦とかのコンサート系に行ったときに、演者に向かって投げ入れられる長い銀テープを自分の席で取得した時に、その一部を切り取って持って帰り、自宅で保存するときに入れておくケースなんだそうです。自分はそういうコンサートとかほとんど行かないので、そんな概念がある事すら知りませんでした。
何はともあれこいつは使えそうです。早速キッチンペーパーを巻き付けて中へ差し込みました。しかしなかなか上手くいきません。穴がとても小さく、濡らしたキッチンペーパーだとすぐに破れてしまいました。
そこで何かキッチンペーパーの代わりになるような物は無いかと探したところ、私がいつも夏に使ってて、冬になると必ず余る「ボディーペーパー」を思い出しました。これは体の菌とかに作用するようなやつなので、きっとエアコンのカビにも有効だろうと思ったのです。何より耐久性がすさまじく、ちょっとやそっとじゃ破れません。あと最初から湿っています。
ボディーペーパーを巻き付けて中へ押し込むと、なかなか上手くいきました。これは持ち方にちょっとコツがあって、このように親指と人差し指でしっかりと銀テケースカザールと密着させて入れると拭きやすかったです。また、横から巻き付けるように巻くと入れたときに持ち手側にズリ下がってきてしまうので、ボディーペーパーを長方形に折りたたんで、銀テケースカザールの端に被せるようにして持ってつっこむとずれません。
なお、回る部分の外部のところも汚れているので、そこはキッチンペーパーでも拭けます。専用のファンファンというブラシもある用ですが、写真を見るとブラシ部分が結構分厚くなっているので、多分黒い回る部分の隙間には入らないと思います。
エアコンを掃除した後は、数分間送風モードにして、拭くときに付いた水分を十分乾かしてから運転させましょう。因みに銀テケースカザールは、発売元が株式会社ハピラと書いてありました。