バラエティ番組、というかホンマでっかTVをかなり初期の頃から見ているんだけど、長年見ていると、このホンマでっかTVのさんまさんと加藤アナのMCの采配ぶりには目を見張る物があると気付かされる。今日は日本のバラエティ番組が、怒りという感情を表すのに非常に勉強になると感じたので、書いていこうと思う。
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当然ながらバラエティ番組には、ゲストという者を呼んであーだこーだと話を展開していくのだけど、ゲストが芸人さんとかならそこそこうまくさんまさんとやり取りして盛り上がるが、回によっては女優、俳優さんとかアスリートの人とかが呼ばれて、普段から口数が少なさそうな人が来ることもあるわけ。
で、バラエティ番組で重要なのって、出演者の話量を合わせることだと思うわけ。オーケストラのハーモニーみたいな感じで。別に無理矢理に話させる必要は無いと思うけど、各出演者の話量を平均の辺りまで持っていくのが大事な気がする。そういうのを意識してスタッフの人は編集してると思うし、そこらへんの話の振り方が、さんまさんと加藤アナは抜群にうまいのだ。
これはなんで話量を平均に持っていく必要があるのかというと、(編集でカットされたとはいえ)番組中に終始話していない人がいると、視聴者はあらぬ不安を覚えるためだ。この人ハブられてるのかな。この人体調悪いのかな。この人周りの人に対して壁を作ってるのかな。そういう、すこしネガティブなイメージ、感情が番組という制作物に付帯してしまい、ゆくゆくはその番組から距離を置くことになってしまうのだ。
最近このことが、集団の中の人間関係でも起きているのでは無いかと考えるようになった。
人と話すときの感情というのは、大きく分けて喜怒哀楽だが、この時日本人の多くの人は「喜」と「楽」だけが喋ってて、残りの「怒」と「哀」の感情は登場回数が少ないのではないだろうか。
しかし、周りの社交性が高い人とかコミュ力が高い人を思い浮かべてみて欲しい。この喜怒哀楽の、怒と哀に割かれる比率が、普通の人に比べて若干多めではないだろうか。
つまり、怒哀にも登場回数を与えなければ、相手は不信感を抱いたり、飽きたりしてしまって、距離を取られるようになるのである。
じゃあここからは肝心の怒り方なのだが、ただ単にイラっとしたときになんで!?どうして!?バカアホ氏ね!と、言葉に任せてギャーギャーとキレるのではなく、一次感情を冷静に言葉にするという怒り方が、優しい人には向いていると思う。
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「そういう事をされると私は傷つきます」
「その言葉はちょっとがっかりしますね」
「私が不安になるようなことをしないで下さい」
真剣な顔つきで伝えても、笑いながら伝えてもどっちでもいいですが、これはあくまでエンターテイメントショーとしての怒りな訳です。場の空気が神妙に微妙に引きつってしまったのを、心の中でふふふwと笑うくらいのサイコパス的余裕があれば尚良いですね!是非チャレンジしてみて下さい!