先週の18日、水曜日。総務省からワイファイのバージョン、というかファームウェアを更新するよう国民に対して呼びかけがありました。
詳細は下記、日経新聞の記事より。
総務省は18日、Wi―Fi(無線LAN)機器の利用者に対し、ソフトウエアを最新のものにアップデートするよう呼びかけた。通信で使う暗号化方式「WPA2」で、データが盗み取られる可能性のある欠陥が見つかったため。欠陥を悪用した攻撃や被害は確認されていないが、今後盗聴などの可能性があると指摘した。利用者にメーカーが配布する修正ソフトを導入するよう求めた。
WPA2はスマートフォンや家庭用の無線LANルーターなどで広く使われている。安全性は高いとされてきたが、16日にベルギーの研究者が欠陥を指摘、世界で対応が始まっている。
とは言ったものの、Wi-Fiルーターの更新なんてどこでどうやってどのようにやれば良いのか見当も付かないよ~、とお思いの方が多いと思います。今日はそんな方のために、バージョンアップ、アップデートのやり方を分かりやすく書いていってみようと思います。
まず、ルーターには、工場出荷時の時点で、ルーターの機器の中にホームページ(HTMLファイル)が保存されているのです。そのホームページに、お使いのルーターのメーカーが配布した更新ファイルをアップすることで、バージョンアップしたこととなります。
ただ、最近のルーター(2014年製以降のルーター?)や、プロバイダーからレンタルしているルーターであれば、自働更新機能が付いているものも多いので、更新する必要は無いかも知れませんが、何はともあれやってみましょう。
まずは更新するファイル(新しい情報が入ったファイル)が無いと話になりません。お使いのルーターのメーカー(バッファローやIO-dataなど)のホームページに行き、製品の検索ページから使っているルーターの「型番」を入力して検索します。そんで、最近ファームウェアを出しているかを確認し、自分がルーターを使い始めた日より後に新しいファームウェアが出ているというなら、そのファームウェアをダウンロードします。
次に、前述した「ルーターの機器の中にあるホームページ」にアクセスしなければなりません。どうやってアクセスするのかと言うと、ブラウザの、ホームページURLを入力するとこに下記のアドレスのどれかを入力してアクセスします。アドレスはつなぎ方によっても異なるため、繋がらないというのであれば下記のアドレスを上から順に試していって下さい。
http://192.168.1.1
http://192.168.0.1
http://192.168.1.1
http://192.168.11.1
当然、プロバイダーからのルーターと別途自身で用意した無線LANルーターの二台があるなら、二台とも確認しなければなりません。上手くアクセスできたら、ユーザー名とパスワードを求められる画面が出てきます。ここで入力するユーザー名とパスワードは、恐らく初期設定のまま使っている人が多いと思うので、初期設定のままなら「ルーターの説明書」に書いてあるはずです。ルーターの説明書が見つからないというなら、メーカーに問い合わせてみるしかないかも。ただ、大体初期設定としては、root、user、1234のどれかで設定してあるメーカーが多いはずです。
上記のアドレスを打ち込んでもアクセスできないなら、Magical Finderというアプリが有効です。これはパソコンでも使えるしスマホでも使えます。Magical Finderを立ち上げると、そのスマホが接続しているルーターを検索してくれるので、そこからルーター内のホームページへ行きます。
で、無事ユーザー認証を超えてルーター内のホームページに行けましたら、そのホームページ内に更新を行うページがあるはずなので、それを探します。更新を行うページには、最初にメーカーサイトからダウンロードしたファイルをアップする箇所があるので、そこでアップデートできますが、一応アップしようとしているファイルのバージョンと現在のルーターのバージョンを見比べてみましょう。
アップしようとしているファイルと現在のルーターのファームウェアバージョンが同じならアップしなくてもokですね。ダウンロードしたファイルのバージョンの方が新しいというのであれば、アップデートしましょう。ファイルをアップすると大体ルーターが再起動しますので、それを待って、再起動が完了したら更新作業は終わります。簡単ですね。
もしルーター再起動後、5分くらい経ってもネットに繋がらないといった事象があったら、電源ケーブルを引っこ抜いて、もう一回ケーブルをつなげて自分で再起動しちゃいましょう。