デジタル化の遅れが問題になっているという記事を去年の年末あたりに見ました。そして昨日も、東大卒でイギリス在住の人の記事がバズっていました↓
いったい紙での事務処理はいつまで続くのでしょうか。それもそのはず。普通の日本人は、日常生活の中でPOSTやGETを使う機会なんてこれっぽっちも無いですからね。そういった概念すら薄いはずです。SQL構文でデータベースに記入するともなれば夢のまた夢状態です。
でもこれは本当にもったいない事だと思います。少し頑張って2~3週間程度調べれば、データの遷移はそれほど難しくないことに気付くはず。それをやらずして業者にやってもらおうとするから、超高額なシステム構築料だのの問題に悩まされてしまうわけです。
勤勉でオタク気質の強い日本人だから、遊びの気持ちで初めさえすれば、気付いた頃には紙なんかよりもずっと効率的な環境ができているはずです。特に職場でExcelを使っている人が多いですから、Excelをほんの少しだけ突っ込んで勉強してみるのも有りだし、PythonであろうがRubyだろうがJavaScriptだろうが、別にツールは興味があるものであればなんでも良いと思います。
ただ、全くプログラミングになじみの無い日本人にとって、自分が「これは正に日本人向きだなあ」と思うツールが「autohotkey」というツールです。これは、簡単に言ってしまえば、キーボードを自動で操作するツールです。日本ではまだそれほど浸透していないツールなので、ネットでの情報は多くないですが、若い頃にRPGツクールというゲームに嵌まったことがありまして、それをやっている感覚に近かったので、日本人向きだと思いました。
で、データ遷移の話しに戻りますが、デジタル化が進まない原因のもう一つの要因として、仮に遷移の問題が解決できたとしてもディスプレイに情報がうまく表示できないという、2つ目の壁にぶち当たります。いわゆる「紙の方が見やすい!」ってやつですね。
このUIの問題は日本にとっては永遠の課題ですね。当然レイアウトの変更は感覚的には紙のほうがしやすいですし、パウチでとじての閲覧をしているのであれば、変更するときは上からテプラを貼れば良いという小学生でも対応できてしまうほどの簡単さなのです。
しかしこれが画面上ともなれば、BootstrapやCSSなどを使わねばならず、ここも高いハードルとなってしまう。まずはこの部分をどうにかこうにかマウスのドラッグアンドドロップみたいな感覚でできるようになるのが第一歩ですね。ただ美意識、デザインのセンスは数千年前から続く「遺伝子の慣性」が必要になってくる領域だと思うので、欧米のようには一朝一夕にいかず、他国のコモディティを利用しづらい日本語枠内という環境ですから、1秒でも早く日本という文明にその慣性をつけなければならない時に来ていると思います。