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Windows11を使ってみた感想、控えめに言ってウイルス級の極悪不具合OS

前回の更新から一ヶ月以上が経ちました。何をしていたのかというと、ついに意を決して、新しいパソコンを買ったのです。そんでその移行や設定をしていました。そんな中で、実際のWindows11を使って初めて見えてきた全体像を今日は語りたいと思います。

自分のWindows遍歴は、Windows95→Windows ME→Windows XP→Windows7→Windows10→Windows11という感じです。なので、まあ初心者ではないでしょう。因みにWindows VISTAは親が家電量販店で買ってきたSonyの一体型のものを少し触ったことがあります。そう、高校時代から強制的にビルゲイツ信者です(笑)なのでどんなにWindows11の出来が悪かろうとも、Linuxに乗り換えることは考えられません。

11への移行と設定が完了して、まず最初に言いたい所感は何かというと、間違いなくWindows11は歴代の中でキングオブクソクソOSということです。では一体何がそうさせるのでしょうか。Windows11にしてみて驚いたこと、不満に思うことが大きく分けて3つあります。それぞれ解説していきます。

1つ目、ファイルの移動やコピーが出来ない。

そもそもの話し、自分がWindows95からWindows10を使用していた27年間、OSのアップグレードで新しいWindowsに移行したとて、さほど使い勝手が悪くなったなあと感じたことはほとんどありませんでした。唯一、7から10になった時は、だいぶ見た目が変わったなあと感じましたが、Classic shellという便利なフリーソフトがあり、見た目をWindows7に戻す事ができたので、それほど不便は感じず、多分10から11へもそんな今までのノリで行けるだろうとたかをくくっていたのです。

それがどうでしょう。Windows11はこれまでとは全く別の代物でした。30年近く使っていると、移行するデータも軽く200GBを越えるので、これを一個のフォルダに入れてコピーしようとしたところ、エラーになりました。

エラーになるだけならまだマシで、Copy errorが起こった際にコピー元、コピー先の両方のデータが開けなくなるという顔面蒼白の超緊急事態に陥りました。再起動をかけたら開けるようになった為、ホッと胸をなで下ろしましたが、この事象はFastCopyでコピーを行ったときと、Windows標準のコピペ機能で行ったとき、2回の再現性があったので、恐らくWindows11ではこれほど大きいデータ量を一度に移動することを想定していないか、もしくは普通に未熟なだけだと思います。Copy failure,

自分の周りではこのような使い方をしている人がいないので、そういったパソコン環境の多様化が、Windows11にしても全く問題無い!いや、絶対やばい!という様々な意見を発生させてしまうありようなのだと思います。

さらに言うと、Windowsバックアップ(復元ポイントの設定)をしようとしてドライブを指定して、復元ポイントを作成しようとしたところ、作成自体はきちんと完了しましたが、その数日後にドライブがクラッシュして、去年の10月に買ったばかりの2TBのドライブに全くアクセスできなくなりました。ウィルスでもここまで酷い事はやりませんよ。なので、容量が大きいファイルのやり取り、もしくはファイル名が長いファイルのやり取りに問題がありそうなのはほぼ確実なところではないでしょうか。この一件があってから、Windowsの自動バックアップはWindows11では使わないと決めました。ファイルのコピー中にメモリの閾値を越えてしまうとか?

Windows11にする前、よくニュースで「中国やヨーロッパが段階的にMicrosoft製OSを排除していく」というニュースを時々見かけました。そういったニュースを見かける度「バカだなあ」と一蹴していたんですが、実際自分もWindows11にしてみると、なぜ排除の動きになるのかが骨身に染みて分かりました。

調べてみるとこのエラーが起こってる人、やっぱり他にもいるようです。

なおこの、ファイルコピーの問題を解決するにあたっては、大きいファイルを一気にコピペするのではなく、50GB程度ずつに分けてコピーするようにして失敗を回避しています。そして念には念を入れて、大容量のデータをコピーする際は元のWindows10のパソコンにSSDを繋ぎ直してコピーするという意味不明な安全策をとる状況になっています。

Win10以前ではこのような事象に悩まされることはまずありませんでした。ファイルのコピーというパソコンとして基本中の基本すら出来なくなってしまうとは、これまでのWindowsの歩みは一体何だったのでしょうか。

その2、過去のフリーソフトで、使えなくなるものが少しある

Win95勢からしてみると、心配事の1つがフリーソフト、過去のソフトは動くのかという部分です。これについては体感で7割方動きましたが、Microsoftとして過去のちょこざいなソフトやプラグインは切り離したいんだろうなあという思惑がWindows11を使っていてひしひしと伝わってきます。

ざっと数えて自分では50以上のフリソフを使っていましたが、中にはなんとか動作はするものの、正しい動作をしないソフトがいくつかありました(WinShotとか)。でもこれに至ってはMicrosoftが100%悪いわけではないですよね。ソフトウェアやシステムというのは「永遠のベータ」という哲学が根底にあって、自分が死ぬまで、そして死んだ後もアップデートを続けていくものだとされている訳です。

事実、FirefoxやChromeは30年経った今もアップデートを続けています。2010年以前は、多くの日本人達が趣味でフリーソフトを量産していたイメージがあります。それが今やどうでしょうか。当然それらのソフトはWindows11用に作られていないので、動かないものがあったとしてもWindows11のせいではないですよね。

2024年4月18日追記
古いフリーソフトが正常に動かない問題について、ソフトのexeファイルを旧バージョンのWindows設定で動作させることで、(全てではありませんが)意図しない動作をある程度回避できることが分かりました。やり方は、任意のフリーソフト立ち上げのためのexeファイルを右クリック→プロパティ→互換性タブ→互換モードでこのプログラムを実行する→Windows 7を選択してOK。(XPを選ぶとエラーが出やすい為、7にする)

その3、設定が正確に反映されない。

フリーソフトが使えない責任がWindowsに無いからといって、OSとしての機能をないがしろにしても良いとは限りません。Win10以前では、個人的なローカルの設定は、設定画面やコントロールパネルで設定すればすぐにWindowsに反映されていました。しかしWindows11はそうじゃなかった。

タスクバーを隠すにチェックを入れても隠れない。デスクトップアイコンの位置が頻繁に変わる。ローカルファイルの検索UIが如実に退化。一番痛いのは、省電力設定でディスプレイの電源が切れた後、キーボードを押せどもマウスを動かせどもWindowsが立ち上がらない、復帰しないという現象。これってぶっちゃけフリーズと変わらないよね。

2024年4月24日 追記
ディスプレイの電源が切れた後、再度Windowsにログインできない問題は、スクリーンセーバーを「なし」以外のものを選択することで回避できました。

もう右クリックのメニューがどうとかUIがどうとか、メモ帳の入力カーソルの点滅が消えるとかそんなちゃちな問題どころじゃない。ここまで不安定だと恐ろしすぎてレジストリをいじる気に全くなれないのよ

ExplorerPatcherや、Filesといった内部へ干渉するフリーソフトは色々あれど、Windows10まではレジストリをいじろうとも動作が不安定になるなんてことはほとんど無かった。だがWindows11はお察しの通り。個人的には、レジストリを多少いじったぐらいで不安定になるなんて、それもうOSじゃなくね?と言いたい。

Microsoftの元社員達も下記の通り悲痛を訴えています↓

元Microsoft社員、Windows 11の「滑稽なほど悪い」パフォーマンスと「未完成」状態を批判

元WindowsのトップもMicrosoftの広告埋め込みを批判

スクラップアンドビルド。。資本主義という経済を維持するためには、完成したものは一度壊して、多方からの金集めに奔走するしかないのでしょうか。SDGsとは一体。one driveしかり、NHKしかり、サブスク全盛期。テクノロジーの限界を感じました。ジョブスを追い出した時のappleのような状況でしょうか。

Windows11が出た頃は、「大丈夫、心配しないで。Windows10のサポートが切れても、今回は特別にサポートを延長してあげるから!」と甘言を謳っていたMicrosoft。ここにきて、サポート延長には1台につき14万円を徴収するという笑裏蔵刀を発表しました。どれだけ舐めている企業体質かが分かりますよね。そりゃあ消費者はパソコン離れが進むわけです。

有償料金を設定するなら、まともに動くものを用意してからにしてほしいものです。とは言えWindowsは相も変わらず社会的なインフラ。よく内容が分かっていない世界中の中小企業が、サポートが切れるからといってWindows11に移行しようと躍起になったら、一体世界はどうなってしまうのでしょうか。これまでの経験とデータが消失するかもしれない世界。なんか劉慈欣の超新星紀元っぽい世界を想像してしまいました。ある意味で世界規模での2025年問題とも言えるかもしれません。

さらに悪いことにWindowsは、10からナンバリングが同じでも内部のバージョンによってUIが結構違うので、不具合の解決をネットに求めるということが非常に難しくなっている状況。どうすんねんこれ。

うーん、大人しくメルカリでWindows10 proのディスクを買うに留めるべきだったのかなあ。。「せめてパソコンとして」正常に動作するアップデートを、早急に行って欲しいものです。まあまとめるとWindows11は、UIを見ても分かる通り、現時点では個人のプライベート用のOSって感じですね。あくまでパソコンが趣味の人のためのもの。現在のWindows11のバージョンは23H2ですが、ビジネス用途でまともに使うためにはあと2回、3回は大型アップデートが必須なんじゃなかろうか。

Windowsの思い出とエピソード

最後に自分のWindowsとの思い出を書きたいと思います。前述した通り、6つのバージョンのWindowsをこれまで使ってきましたが、思い出深いのはMEと7です。MEは世間的にはかなり評判が悪いというか、もはや無かったものとして扱われ気味ですが、MEが発売されたのはちょうど自分が大学生の頃でした。

評判が悪かったせいか筐体としては少し安価だったので、なけなしのバイト代でボロボロのスペックのMEを買う事ができたんです。

最初はそれで音楽を聴いたり、日記を書いたり、その頃流行っていたテキストサイトとかを楽しんでいましたが、そのうちそいつはボロボロだったにも関わらず、自分の就職活動を全面的にバックアップしてくれる存在となっていきました。履歴書をWordで書いたり、面接会場までの地図を印刷したり。Googleマップもまだこの世に無かった当時、パソコンを使いこなしている学生は少数派だったので、大きなアドバンテージを得ることができました。だからWindows ME無くして今の自分はないのです。

Windows7は記憶がおぼろげですが、Windows Media CenterやらムービーエディターやらWindows LiveやらEssentialやらと、今の時代から見れば非力ながらも色々とパソコン体験を向上する機能が標準で備わっていましたね。それらソフトと夜通し格闘して、家族写真や友達との旅行写真をスライドショーやムービー形式にしてみんなで観賞したりして、周りに笑顔を増やしてくれる存在でした。

さてはて、Windows11はどうでしょうか。分断社会を象徴するOSになっていないでしょうか。是非ともあの頃のWindowsに戻って欲しいものです。

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