IT号外

Windows11への移行と普及が進まない4つの理由

Windows11が二ヶ月前に公開されて徐々にWindows11関連のニュースを見るようになったので、このOSに対する自分の感想的なものを書こうかなという気になりました。因みに自分はWindows11は、Windows10のサポートが終わるまでインストール&アップグレードしない派です。

ニュースには下記のような文章がありました。

それにしても、OSのアップデートは、なぜスムーズにいかないのでしょうか。もちろんPCのスペックにもよりますが、時間がかかり、何度も再起動を繰り返すなど、ユーザーにとっては大きなストレスではあります。PCを使うビジネスパーソンはWindows11の動向に今後も注目していく必要がありそうです。

さらに、Windows11の主な機能を載せているサイトもありました。主な機能としては下記のようなものらしいです。

下から一個ずつ見ていこうと思いますよ。はい。

まず、Internet Explorerの廃止とタブレットモードの廃止。廃止することが進化なんかーい!と突っ込みを入れたくなりますね。Chrome、Safari、iPadあたりに人気を取られてしまったので、目に見えて利用者の少ないIEやSurfaceに関連するソフト(汚点)には、臭いものには蓋をという感じでしょうか。うん、まあいい。

次にタッチキーボード機能の進化。えっ?タブレットモードを廃止するのにタッチキーボードを進化させるの?なんか矛盾してないか。。そもそもタッチキーボード(ソフトキーボード)なんて今時全てのスマホやタブレットでみんな使っているし、デスクトップパソコン(またはノートパソコン)でそこを進化させてもなあ。将来的にスーパーや工場、病院とかの店舗系のレジ的な端末OSとして導入していくことを計画しているのだろうか?いずれにせよ個人で使う分には特に必要の無い進化だ。だって普通のキーボードのほうが断然入力スピードが早いし。

次、Androidアプリの使用ができる。まあ実質これが一番の目玉なんだろう。iPhoneを普段使っていて、Androidアプリもどんな感じか触ってみたいなあという人には良いかもしれない。対して、Androidスマホを使っている人にとってはどうでもいいし、そもそもこれまで培ってきたWindows系のソフトやアプリケーションが世の中にごまんとある中で、黎明期を少し過ぎたくらいのAndroidアプリをわざわざパソコンで使うってどんな苦行だよ、とも感じる。それだったらAndroidスマホとモニターをケーブルで接続して使えばいいではないか。ケーブルなんて1500円くらいで買えるだろうし。Teamsの標準搭載もウリらしいが、これも絶対ウィンドウズイレブンで使わなきゃならないという代物でもないし。

最後、必要スペックの向上。まあこれが一番やりたいんですよね~、Microsoft的には。要はお金が欲しいんですよね~。別にWindows11にしなくたって新しいパソコンを買えば動作は速くなりますから、これは別にWindows11の固有の機能では無いわけで。。正にこの「欲」がWindows11が社会に普及しない原因となってしまっていると思います。

なぜかというと、これまでのWindowsOSは、新しいOSにする前に、新しいOSを古いパソコンに一旦インストールして、自分が使っているソフト(PhotoshopやIllustratorなど)の動作確認を行うことができました。それができたので、安心して新しいバージョンのWindowsに移行することができた。しかし、今回のWindows11は古いパソコンにはインストールできないようになっているので、普段使っているソフトの動作確認ができずに移行を迫られるようになるはずです。これが、自分が考える、Windows11が世の中に浸透していかない理由なのでは無いかなあと。

Microsoftのこういった姿勢は、「Windows10が最後のバージョンのOSになる」という宣言を自身で証明してしまっている。つまり移行作業をできなくさせることが「Windows10が、仕事で使える最後のバージョンのOS」ということになるからである。Windows11以降はお金持ちやパソコンヲタ、コアゲーマー達が高価な趣味として楽しむためのものですよ、とも捉えることができるからだ。まあAppleの人気に嫉妬して作ったOSだから必然的にそうなるよね。ならMacで良くない?っていう。

というわけで、わざわざ上記のようなメリットを得るためにパソコンを買い換える必要があるかどうかは、あなた次第である。自分としては、Windowsセキュリティの更新パッチが続く限りWindows10を使いたいと思っている。そもそもWindows10も11も同じWindowsセキュリティを使っているわけで、その上でWindows10のほうだけセキュリティパッチを止めようものなら、それこそ拝金主義企業の権化ですと言っているのと変わりはなくなるというものだ。

追記:
Windows11がプリインストールされたパソコンには、多分恐らく10で使っているアプリケーション等々は新規インストールできると思うが、万が一インストールできなかった場合は一旦10に戻してそこから11にアップグレードするという方法が良いかなあ。そういう意味ではWindows10のOSのCD-ROMと、Windows11の最新のISO化データ確保が重要になってくるかな。まあその場合でも2025年になってから動き出しても遅くはないと思いますが、サポートが切れるというニュースが大々的に世の中に出回ると、新規で買うパソコンが入荷待ち状態になってしまうこともあるので、前々から計画しておくのが吉。

追記2:
グラボパーツやCPUの世代でアップグレードの足切りなどをするのは、Microsoftが人員不足&膨大な人口のサポートが不可能になって、ユーザの足切りをする為に11を出したという説を見ましたが、なんだか半ばこれが真実のような気もしてきました。そもそもIT技術のもっともたるメリットというのは、過去の資産を引き継いで恒久的に使えることにあるので、これを無下にするということは、IT企業の風上にも置けないということですね~

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