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劉慈欣、三体3 死神永生のあらすじと考察、感想口コミレビュー要約を自分なりにメモする

三体三体が難しかったのでTENETの時みたく自分なりに解説、類推する読書メモを書いておきます。ネタバレありです。単なるメモなのであまりちゃんと文章になっていませんが、設定などが分かりにくいというかたは参考にして下さい。

人間には3種類の性格傾向がある。ギバー(与える者)、テイカー(奪う者)、マッチャー(平等に価値を置く者)。このうち利他的な行動を行うギバーが程心で、ウェイドは当然テイカーである。マッチャーはさしずめ商人気質のAAかもしれない。ギバーは一見すると失敗しているように見え、得られるメリットも少ない。しかし、この中で最も長く人間としての行動を続けられる人(成功する人)は、愛を持ち愛を与えるギバーなのである。

・二次元で考えてみる
一枚のメモ用紙に棒人間を書く。その棒人間にとってはメモ帳の中だけが全宇宙である。自意識を持った棒人間が「この宇宙(メモ帳)ができる前は何があったんだろう」と考えたところでそのメモ帳は、無かったとも言えるし、空白のメモ帳がたくさん用意されていたとも言える。時間の経過と共にメモ用紙はゴミとして捨てられる、つまり棒人間の宇宙は時間経過と共に消滅してしまう。

それに気付いた棒人間は、どうにかしなければならないと思い、めちゃめちゃ勉強し、自身のインクを転写して別紙に移動するというテクノロジーを身につけた。紙が重なっている状態であれば、上または下の紙に移動できる能力を手に入れたのだ。そこで、たまたまノートにメモ帳が重なっているとき、棒人間は私が使っているノートに自身を転写した。こうすることで、本来ならすぐにくしゃくしゃにされて捨てられてしまう運命だった宇宙から、私が使ってる間は消滅しない宇宙で生き延びることができるようになった。

再度メモ用紙がノートに重なる瞬間があれば、元にいた宇宙に戻ることも選択できるし、ノート内でさらにテクノロジーを磨いていけば、飛び出す絵本のようになって三次元という彼にとっての高次元を彼の視点から覗き見ることが出来るようになるかもしれない。

 

・暗黒森林問題の回避を日常の出来事になぞらえて考える。
三次元空間に限って言えば、ドラクエのマップ(最北に進み続けると最南から出てくる)みたいなミスナー空間であるとリュウツーシンは考えているようだ。
ある男(A男とする)が社会で働き続けると、時間経過と共にお金が貯まっていく。そのお金で、彼の念願だった高級スポーツカーを買った(技術革新の類推)。早速走らせようとアクセルを思いっきり踏むと、その場でギャギャギャとタイヤが回り、自分の家の近くの道にくっきりと消す事が出来ないタイヤ跡がのこってしまった(曲率推進エンジンの航跡)。

その跡を車好きの人が見れば、どれだけ高級車か、どれだけの金持ちが近くに住んでいるかが一目で分かってしまい、車の盗難リスクと、空き巣に入られて全財産を奪われるリスクが日に日に上がっていくのであった。それに気付いたA男は、あえてわざとそのタイヤ跡を家の周囲を囲むようににびっしり付けることを思いついた。こうすることで住んでいる家の場所は明確になってしまうものの、めちゃめちゃヤベえ奴が住んでいることを周囲にアピールしようとしたのだ(暗黒領域計画)。

この作戦は功を奏し、どんな泥棒もA男の家には近づかなくなった。しかし噂が噂を呼び、ビル・ゲイツが住んでいるとか、アルカポネが住んでいるとか、政界の大物が住んでいるとかの噂が日本中に流れはじめた。A男がもし仕事とか買物で家の外に出て姿を見られてしまえば、この噂が崩れて今度はもっと多くの泥棒に入られるリスクを背負うことになり、家の外に出ることが一切出来なくなってしまった。なのでアマゾンとかで食べ物を買ってどうにかこうにか細々とした生活を強いられることになった。

貯金を切り崩していけばアマゾンでもどうにかこうにか生きていくことは出来る。しかしいずれはその貯金も底をつく日が来る。それについての対策を必死こいてネットで調べていたとき、たまたまある情報を発見した。それは、とある薬を飲んで冷蔵庫に入れば、何年間でも人工冬眠ができるというもので、その薬が偶然A男の家にあった。(ここで言う薬と人工冬眠は、別宇宙に移動するテクノロジーや公式の保有、または別宇宙を人工的に作成して移動できるテクノロジーに類推)。

散々迷った挙げ句、A男は人工冬眠を実行することにした。しかし同時に、その情報が書いてあったホームページに、他人が生きていればいつかは人工冬眠してるところが見つかって強制的に起こされるんじゃね?などとコメントされていたので、恐くなって地下(元いた宇宙では無く、そことは別の小宇宙)に冷蔵庫を持っていき、そこで人工冬眠を開始した。

その情報を見て、奇跡的にその薬を持っていた人々は、次々に人工冬眠をするようになった。しかしその中に、人工冬眠中に起こされたり、冷蔵庫の電源を抜かれたりすることを危惧した超絶なる富裕層がいて、その富裕層はなんと自分が地中で人工冬眠した直後、地上の人間が全員消えるという残酷な安全策を設けて人工冬眠を始めた(次元攻撃兵器)。

かくして冷蔵庫に入った人達は、電源が切られることもなく無事冬眠を続けることが出来た(#647with関一帆)。その時間はカウント不能で、数百億年とも数千兆年とも言えた。かくして宇宙はビッグクランチを経由し、冬眠中の人達は新しい宇宙に出てきた。新しい宇宙は次元低下する前の10次元の宇宙なのでもはや何でもありだ。宇宙空間で生きることも出来れば星を作ったりすることも出来、完全無欠のフリーダムな世界で、世界をやり直すのだ!めでたしめでたし!

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