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人類には早すぎるSF、TENET(テネット)を見てきた!感想、評価解説、レビュー口コミ考察等々

投稿日:2020-10-01 更新日:

優れた映画は何度でも見たくなる。クリストファー・ノーラン監督の映画、TENETを見てきました。凄かったです。映画にはまだこんな表現ができるのかと。自分は相当数SFを読み込んでいるので、どんなのが来てもまあ多分大丈夫だろうという自負はあるんですが、ノーラン監督が天才過ぎて正直途中からついて行けず、あ、これはいわゆるブルースリーが言うところの「考えるな、感じろ」、園子温監督が言うところの「映画は楽しけりゃあいいんだよ」的な、見方が推奨されているのかなという感じでした。

だってマトリックスだってアバターだってなんとなーく原理が分かってくるのは時代が進んだ後でのことで、いきなりバーンとすごいテクノロジーを見せられても、なんだこれ意味不明で分からないとほとんどの人がそうなるんではないかと思った。それはそれでしょうがないので、別にこの映画をミュージックビデオ的に見ようがアート映像的に見ようが、なんか新しいアクション映画的に見ようが、原理やストーリーを完全に理解しないままエンディングを迎えたって全然いいと自分は思います。

評論や感想は他のサイトに任せるとして、ここではTENETのタイムマシンの仕組みが非常に特殊だったので、私なりの解釈でこれを説明しようと思いました。若干ネタバレ有りなので、映画視聴後に読んで下さい。

まず、広く一般に浸透しているタイムマシンのイメージとして、時間を移動する際に、どこか別次元にある見えない「時間のトンネル」を通って過去に出るというイメージを持つ人が多いと思います。ドラえもんとか、バックトゥーザフューチャーとかターミネーターとかですね。

しかしこのテネットでは、時間のトンネルとなるものが普段我々が暮らしている空間そのものになっています。これはちょっとイメージしづらいですが、イメージしやすくするためにスキー場のリフトで説明します。

 

高さの無いリフトで、上りと下りのレーンの距離が非常に近いリフトを想像してみて下さい。普通スキー場のリフトは上りが巡行で、下りに乗っている人なんてほとんどいません。いたとしたらなんだかちょっと上っていく人達の目線を常に感じながら恥ずかしく下っていくことになりますよね。これがテネットのタイムマシンの大まかなイメージです。

さて、あなたは普通に上りのリフトに乗っているとして、ふざけてストックを地面に落としてしまったとします。当然すぐに拾おうとしますが、なななんといきなり隣のレーンで下ってきている得体の知れない奴が自分の落としたストックを拾おうとして、取り合いになって奪われてしまいます。そいつはゴーグルとマスクをしていて誰だか分からず、急に見ず知らずの奴(しかも下りに乗ってるアホな奴)にあなたのストックを取られてしまったのだから意味不明過ぎます。

落胆した思いで頂上に着いたあなたは、リフトの係員にこういわれます。「実はこのリフトは逆再生できるっぽいよ。ストックが無いなら逆再生して取ってくればいいじゃない」と。なるほどそれはグッドアイディアだと思ったあなたは、顔を隠して下りのリフトに乗り、ストックを拾いに行きます。

大体の落とした位置は把握しているので、上ってくる自分が落としたストックをある意味易々と拾えます。下りきったところで今度は普通にまた上っていけばいい訳ですね。これのすごいところは全体の時間軸で見てみると自分という存在は一人なので、矛盾が生じないところですね。

あと、ストックの取り合いをしてる時に、うっかり下り側のあなたがつけている腕時計を上り側のあなたに取られてしまったとします。下り側のあなたが付けていた腕時計は、リフトに乗った場所の「ぐるぐるで半周するまでは」逆の動きを続けるわけですから、上りのあなたにとってみれば、なんやこの不思議な腕時計は!?と思えるわけですね。これが冒頭の、ピストルの試し撃ちのシーンのしくみですね。なので、別に時を巻き戻せる能力が備わったとかそういう感じじゃ無いですね。

終盤でニールがなんやかやをする場面がありますが、これはある意味力業で、ジャンプでリフトに飛び移って逆行から巡行に飛び乗った感じになるでしょうか。思えばテネットのタイムマシンの見た目も、どこかスキーリフトの最初と最後にあるぐるぐる回るやつに似てなくもなかったりあったり?それかもしくは、古い映写機を見た時にこのアイディアを思いついたとかかな。

このタイプのタイムマシンは小説とかで描写するのは凄く難しいと思ったので、これはある意味映画の強みじゃないかと感じました。あとCGを作る人達にとっても、頑張って作った映像を普通の再生と逆再生の二回使ってくれるわけですから作りがいがありますよね。そんな感じです。あとはキミの目で確かめてくれ!!

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